7世紀に興った新興宗教には研究の価値がある。 |
布教手段は武力 イスラムはアラーの神をかかげたが、その布教には武力が不可欠である。武器を持たない伝道師など笑ってしまう。 偶像の町を蹂躙 イスラムは宗教集団と錯覚させるため、手っ取り早くユダヤ教から知恵を拝借、アラブの偶像商売の町を「アラー」という神の名をかかげて、襲い蹂躙した。 手本はヨシュア記 参考にしたのは「ヨシュア記」だ。エリコの町を襲う前にラッパを鳴らさせたが、イスラムにはラッパがなかったので「コーラン」とその朗誦を発明した。すなわちアラブ語による神の言葉の声高に叫んだのである。それが城壁外に響けば、敵には恐れを、味方には戦意の高揚を促(うなが)すのに絶大な効果を示した。 「アラー」の一人歩き イスラム発案者のマホメットが死んでも、イスラムは一人歩きを始め、その布教先を求めた。すなわち、侵略・略奪を待つ異教徒の町々である。 「偶像の町」の次は「異教徒の町」 向かった先は、キリスト教が行きわたったローマ帝国の版図(はんと)、北アフリカ海岸の町々である。狼が羊の群れを襲うがごとく、キリスト教の町々に戦火が広がった。「キリスト教会を焼け!」。 並び立たぬ神「マリヤさま」対策 イスラムの兵士たちを動揺させないため、聖母マリヤとイエス・キリストを貶(おとし)めておく必要があった。 すなわち、コーランにこう書かれた、「アラーにお子があるわけがない」。そんなことを信じるキリスト教徒はアホであり、わが軍団の洗礼によって目覚めるだろう。そして、アラーの説く、真理に導かれよう。コーランに書かれたアラーには、創造主、イスラム自身のこともある。 イスラム研究の価値 イスラムはなぜ強いのか。イスラムが「宗教」だとすると、宗教とは何なのだと考え直さねばならぬ。先は長いかもしれないし、これっきりかもしれないが、そのへんのところの知見を広め、考えてみようと思う。 |
目次 |
(序)50文字以内でイスラム |
(1)「イスラムの強さ」考察の動機 |
(2)ユダヤ教(律法の神・閉鎖的選民思想) |
(3)キリスト教(霊性の神・赦し再生思想・羊を導く牧者) アンテオケの意味、聖母マリヤについての推敲 |
(4)イスラム(強奪狼藉を赦す神・羊を監視する狼) |
(5)地中海世界の宗教 |
(6)ギリシャ神話の時代(伝達手段:吟遊詩人) |
(7)ユダヤ教の時代(伝達手段:タルムード、アラム語、ヘブル語、ギリシャ語) |
(8)キリスト教の時代(ギリシャ語、ラテン語、ドイツ語、諸言語) |
(9)イスラムの時代(アラビヤ語) |
(10)カトリック教会(ローマ帝国統治下の主要都市に誕生した教会) |
(11)オスマン帝国(トルコ) |
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「コーラン」井筒俊彦氏訳 岩波文庫(全3巻) |
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2016/7/17-8/21 オリジナル教会(初代代表) 笹倉正義 正式名称:(ささくら宗)聖母マリヤ福音教会 ささくら修道会 2021/4/2(次へ)、2021/10/5 |